
2009年08月28日
レバレッジについての考え方
いつも読んでいるメルマガの「FXトレード勝利の羅針盤」にレバレッジについての
面白い記事か載っていたので紹介したいと思います。
最後の方に出てくるポジション量の計算が重要でレバレッジよりも
資金管理と損切りが大事だと自分は思いますが、皆さんはいかがでしょう?
■2つのレバレッジのお話
レバレッジ(leverage)は、梃(てこ)という意味の
レバー(lever)からきている言葉なのだそうですが、
自己以外の資本を利用することで、自己資本以上に
投資や投機などの規模を大きくすることを言うのだそうですね。
私達のトレードしているFXでも、ほとんど全ての証券会社などで
このレバレッジを提供してくれています。
また、慣用的にレバレッジと呼ばれているものには、
各証券会社などの業者が提供してくれる「証拠金倍率」も
レバレッジと呼ばれるようですし、
そして、実際に私達がトレードするときの
「為替レートに対する投資額と資金量の割合」も
レバレッジと呼ばれますが、
もともとの意味からは、後者の
「為替レートに対する投資額と資金量の割合」のほうを
レバレッジと呼ぶべきなのかもしれませんね。
よく「ハイ・レバレッジは怖い」などといわれますが、(苦笑)
損益分布範囲としてのリスクとリターンが、
レバレッジによって増大するという意味では、
そのリスクをしっかり認識してリスク管理をしていないと、
わずかな為替レートの変動で、
口座資金がいっぺんに飛んでしまうこともありますので、
怖いという意味も解らなくはありませんが、
「証拠金倍率」というほうのいわゆるレバレッジでは、
これが高くても危険などということは本来はないようで、
当然ながら、
高い証拠金倍率の各証券会社などが怖い業者なのではなく、
そのレバレッジを運用する側のリスク管理の問題のようです。
「証拠金倍率」はその業者が提供している、
1ポジションを売買するために必要な倍率のことで、
レバレッジが仮に10倍だとすれば、
資金の10倍までポジションが持てるということですから、
逆に言えば、
たとえドル円のレートを便宜的に100円とすると、
10万通貨単位のポジションを持つのに
レバレッジが10倍なら1/10の100万円で済むということで、
レバレッジが100倍なら10万通貨単位のポジションを持つのに10万円、
同様にレバレッジが400倍なら25,000円で、
同じ10万通貨単位のドル円のポジションを持てるということになります。
こうしてみますと、「証拠金倍率」というほうのレバレッジは、
その証券会社などの業者がいくらの証拠金で、
どのくらいの取引を提供してくれることになるのか、
というサービスを表している数字でもあることになります。
たとえば、(ロスカット率などはさておき) 単純な計算では、
仮にドル円が100円から95円まで下落したとしまして、
10万通貨単位のドル円をロングしていたとしますと、(汗)
1Pipで1,000円の差損となりますので、
単純計算で1,000円×500Pips=50万円の損となって、
そしてその損失分は、口座資金から必要証拠金を引いた
余剰金より引かれていって、それがゼロになると退場となります。
このとき、レバレッジ10倍の業者であれば、
ドル円10万通貨単位のポジョンを持つのに
必要証拠金として100万円が既にかかっていますから、
仮に口座資金が150万円であったとしますと、
必要証拠金を差し引いた余剰金は50万円となっていて、
そして、ドル円が100円から95円まで下落したときの
10万通貨単位の損失分の50万円を差し引きますと、
余剰金はゼロとなって即退場となります。(汗)
ところが、
「証拠金倍率」というほうのレバレッジが100倍の業者の場合では、
(もちろん、損失額は同じ50万円ですが)
ドル円10万通貨単位のポジョンを持つのに
必要証拠金として10万円で済んでいるために、
口座資金が同じく150万円であったとしますと、
必要証拠金を差し引いた余剰金は140万円あるので、
ドル円が100円から95円まで下落したときの
10万通貨単位の損失分の50万円を差し引いても、
余剰金は90万円残っていて、
こちらの業者の口座では退場とならずに、
持ちこたえることができることになります。
このように考えますと、
本来は、「証拠金倍率」というほうのレバレッジは、
大きなほど余剰金の余裕があって、良いことになります。
しかしながら…、
一部のトレーダーはこの「証拠金倍率」というほうのレバレッジが
高いことをよいことに、無理に大きな立て玉をして、
わずかな為替変動で退場となってしまうことがあって、
金融庁が「投機助長を抑制する」との大義名文で規制に乗り出し、
2010年の夏頃から上限50倍規制にして、
2011年の夏頃をめどに25倍に規制するとのことで、
今夏にも公布する予定なのだそうです。
本来は、実際にトレードするときの
「為替レートに対する投資額と資金量の割合」
のほうのレバレッジこそが問題で、
投資通貨単位×為替レート÷総資金
=実際のトレードのレバレッジ
という計算や、
総資金×損失許容範囲(総資産百分率)÷損切り幅(Pips)
=ポジション量
などの計算で適正な立て玉をしていれば、
高い証拠金倍率の証券会社などの業者のほうが
「証拠金倍率」というほうのレバレッジの面では
余剰金などにメリットのある業者となると思うのですが、
高い証拠金倍率をよいことに無謀な立て玉をして
退場となるトレーダーが後を絶たないために、
自己責任の投資・投機の世界ではあっても、
金融庁の規制もやむなきことなのでしょうか…。
せっかく証券会社などの業者さんが、
「高い証拠金倍率」というサービスを提供してくれていたのに
少し残念な感じもします…。
一部では、信託保全の義務化なども含めて
金融庁の規制は業者の淘汰ともなると言われていますが、
FX業界も新たな節目を迎えることとなって、
業者選びも慎重に行わなくてはならないのかもしれませんね。
面白い記事か載っていたので紹介したいと思います。
最後の方に出てくるポジション量の計算が重要でレバレッジよりも
資金管理と損切りが大事だと自分は思いますが、皆さんはいかがでしょう?
■2つのレバレッジのお話
レバレッジ(leverage)は、梃(てこ)という意味の
レバー(lever)からきている言葉なのだそうですが、
自己以外の資本を利用することで、自己資本以上に
投資や投機などの規模を大きくすることを言うのだそうですね。
私達のトレードしているFXでも、ほとんど全ての証券会社などで
このレバレッジを提供してくれています。
また、慣用的にレバレッジと呼ばれているものには、
各証券会社などの業者が提供してくれる「証拠金倍率」も
レバレッジと呼ばれるようですし、
そして、実際に私達がトレードするときの
「為替レートに対する投資額と資金量の割合」も
レバレッジと呼ばれますが、
もともとの意味からは、後者の
「為替レートに対する投資額と資金量の割合」のほうを
レバレッジと呼ぶべきなのかもしれませんね。
よく「ハイ・レバレッジは怖い」などといわれますが、(苦笑)
損益分布範囲としてのリスクとリターンが、
レバレッジによって増大するという意味では、
そのリスクをしっかり認識してリスク管理をしていないと、
わずかな為替レートの変動で、
口座資金がいっぺんに飛んでしまうこともありますので、
怖いという意味も解らなくはありませんが、
「証拠金倍率」というほうのいわゆるレバレッジでは、
これが高くても危険などということは本来はないようで、
当然ながら、
高い証拠金倍率の各証券会社などが怖い業者なのではなく、
そのレバレッジを運用する側のリスク管理の問題のようです。
「証拠金倍率」はその業者が提供している、
1ポジションを売買するために必要な倍率のことで、
レバレッジが仮に10倍だとすれば、
資金の10倍までポジションが持てるということですから、
逆に言えば、
たとえドル円のレートを便宜的に100円とすると、
10万通貨単位のポジションを持つのに
レバレッジが10倍なら1/10の100万円で済むということで、
レバレッジが100倍なら10万通貨単位のポジションを持つのに10万円、
同様にレバレッジが400倍なら25,000円で、
同じ10万通貨単位のドル円のポジションを持てるということになります。
こうしてみますと、「証拠金倍率」というほうのレバレッジは、
その証券会社などの業者がいくらの証拠金で、
どのくらいの取引を提供してくれることになるのか、
というサービスを表している数字でもあることになります。
たとえば、(ロスカット率などはさておき) 単純な計算では、
仮にドル円が100円から95円まで下落したとしまして、
10万通貨単位のドル円をロングしていたとしますと、(汗)
1Pipで1,000円の差損となりますので、
単純計算で1,000円×500Pips=50万円の損となって、
そしてその損失分は、口座資金から必要証拠金を引いた
余剰金より引かれていって、それがゼロになると退場となります。
このとき、レバレッジ10倍の業者であれば、
ドル円10万通貨単位のポジョンを持つのに
必要証拠金として100万円が既にかかっていますから、
仮に口座資金が150万円であったとしますと、
必要証拠金を差し引いた余剰金は50万円となっていて、
そして、ドル円が100円から95円まで下落したときの
10万通貨単位の損失分の50万円を差し引きますと、
余剰金はゼロとなって即退場となります。(汗)
ところが、
「証拠金倍率」というほうのレバレッジが100倍の業者の場合では、
(もちろん、損失額は同じ50万円ですが)
ドル円10万通貨単位のポジョンを持つのに
必要証拠金として10万円で済んでいるために、
口座資金が同じく150万円であったとしますと、
必要証拠金を差し引いた余剰金は140万円あるので、
ドル円が100円から95円まで下落したときの
10万通貨単位の損失分の50万円を差し引いても、
余剰金は90万円残っていて、
こちらの業者の口座では退場とならずに、
持ちこたえることができることになります。
このように考えますと、
本来は、「証拠金倍率」というほうのレバレッジは、
大きなほど余剰金の余裕があって、良いことになります。
しかしながら…、
一部のトレーダーはこの「証拠金倍率」というほうのレバレッジが
高いことをよいことに、無理に大きな立て玉をして、
わずかな為替変動で退場となってしまうことがあって、
金融庁が「投機助長を抑制する」との大義名文で規制に乗り出し、
2010年の夏頃から上限50倍規制にして、
2011年の夏頃をめどに25倍に規制するとのことで、
今夏にも公布する予定なのだそうです。
本来は、実際にトレードするときの
「為替レートに対する投資額と資金量の割合」
のほうのレバレッジこそが問題で、
投資通貨単位×為替レート÷総資金
=実際のトレードのレバレッジ
という計算や、
総資金×損失許容範囲(総資産百分率)÷損切り幅(Pips)
=ポジション量
などの計算で適正な立て玉をしていれば、
高い証拠金倍率の証券会社などの業者のほうが
「証拠金倍率」というほうのレバレッジの面では
余剰金などにメリットのある業者となると思うのですが、
高い証拠金倍率をよいことに無謀な立て玉をして
退場となるトレーダーが後を絶たないために、
自己責任の投資・投機の世界ではあっても、
金融庁の規制もやむなきことなのでしょうか…。
せっかく証券会社などの業者さんが、
「高い証拠金倍率」というサービスを提供してくれていたのに
少し残念な感じもします…。
一部では、信託保全の義務化なども含めて
金融庁の規制は業者の淘汰ともなると言われていますが、
FX業界も新たな節目を迎えることとなって、
業者選びも慎重に行わなくてはならないのかもしれませんね。
Posted by キャンブル at 22:27│Comments(0)